パブリテック〜テクノロジーを活用して人々をエンパワメントする
「最後の「共創カフェ@やまと」(第50回)〜パブリテック〜テクノロジーは、人々をエンパワメントする社会関係資本〜」が開催されました。
講師は、第1回の講師も務めた菅原直敏さん。
ソーシャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、保育士の国家資格を保有)として介護現場でサラリーマンとして働きながら、起業して従業員を雇ったり、地方議員も務めているという異色の経歴。
内容は、菅原さんの自己開示から始まる。
「自己紹介」ではなく「自己開示」なのは、ソーシャルワーカーとしての援助技術を援用したため。
菅原さんのライフヒストリーを次々と開示していく。
挫折の体験なども惜しげもなく開示していく様子に、場内からも笑いも湧き上がる。
なるほど、こうやって惜しげも無く自分の内面を開示していくと、参加者も一気に菅原さんに親近感を持てる。
続いて、50回の共創カフェ(旧介護職カフェ)の振り返り。
事務局として全ての開催に関わってきた菅原さん、昨日のことのように全ての内容をわかりやすく参加者に伝えます。
今までの参加者数は約900名!
「今日来られた方はラッキーです。過去49回全ての内容を知ることができるから(笑)」とはよく言ったもので、みんなが臨場感を持って振り返りに耳を傾けます。
最後は本題のパブリテックについて。
過去のカフェの中で福祉・医療の専門家のお話を聞けば聞くほど、現場の課題をヒトモノカネのみに頼って解決することは、縮退社会の日本においては困難であると実感。
福祉・医療職の思いのみに頼った取り組みでは限界があると力説。
データやエビデンスに基づいた取り組みをテクノロジーを活用してすすめる、テクノロジーを活用して人々をエンパワメントするパブリテックこそが重要とのこと。
理系・文系は関係ない区、テクノロジーが作り出す世界観をイメージすること、そしてとりあえずテクノロジーを使って見ることが第一歩。
ブロックチェーンを用いて地球上でIDを持たない11億人の人にIDを持たせる国連のプロジェクトID2020やアフリカにおけるドローンを活用した医療の取り組みなど様々な事例を紹介しながら、参加者をどんどん引き込んでいきます。
最後には、テクノロジーに苦手意識を持っていた福祉・医療職の人たちもその必要性に気づきが、活発な質疑が巻き起こりました。
4年に渡り続いてきた「共創カフェ@やまと」は今回で一旦終了になります。
今まで関わってくださった皆さん、ありがとうございました。