やまと☆オレンジプロジェクト

神奈川県大和市で認知症カフェや介護職カフェなど、地域活動を展開しています。

パブリテック〜テクノロジーを活用して人々をエンパワメントする

「最後の「共創カフェ@やまと」(第50回)〜パブリテック〜テクノロジーは、人々をエンパワメントする社会関係資本〜」が開催されました。

 

講師は、第1回の講師も務めた菅原直敏さん。

 

ソーシャルワーカー(社会福祉士精神保健福祉士介護福祉士、保育士の国家資格を保有)として介護現場でサラリーマンとして働きながら、起業して従業員を雇ったり、地方議員も務めているという異色の経歴。

 

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内容は、菅原さんの自己開示から始まる。

 

「自己紹介」ではなく「自己開示」なのは、ソーシャルワーカーとしての援助技術を援用したため。

 

菅原さんのライフヒストリーを次々と開示していく。

 

挫折の体験なども惜しげもなく開示していく様子に、場内からも笑いも湧き上がる。

 

なるほど、こうやって惜しげも無く自分の内面を開示していくと、参加者も一気に菅原さんに親近感を持てる。

 

続いて、50回の共創カフェ(旧介護職カフェ)の振り返り。

 

事務局として全ての開催に関わってきた菅原さん、昨日のことのように全ての内容をわかりやすく参加者に伝えます。

 

今までの参加者数は約900名!

 

「今日来られた方はラッキーです。過去49回全ての内容を知ることができるから(笑)」とはよく言ったもので、みんなが臨場感を持って振り返りに耳を傾けます。

 

 

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最後は本題のパブリテックについて。

 

過去のカフェの中で福祉・医療の専門家のお話を聞けば聞くほど、現場の課題をヒトモノカネのみに頼って解決することは、縮退社会の日本においては困難であると実感。

 

福祉・医療職の思いのみに頼った取り組みでは限界があると力説。

 

データやエビデンスに基づいた取り組みをテクノロジーを活用してすすめる、テクノロジーを活用して人々をエンパワメントするパブリテックこそが重要とのこと。

 

理系・文系は関係ない区、テクノロジーが作り出す世界観をイメージすること、そしてとりあえずテクノロジーを使って見ることが第一歩。

 

ブロックチェーンを用いて地球上でIDを持たない11億人の人にIDを持たせる国連のプロジェクトID2020やアフリカにおけるドローンを活用した医療の取り組みなど様々な事例を紹介しながら、参加者をどんどん引き込んでいきます。

 

最後には、テクノロジーに苦手意識を持っていた福祉・医療職の人たちもその必要性に気づきが、活発な質疑が巻き起こりました。

 

4年に渡り続いてきた「共創カフェ@やまと」は今回で一旦終了になります。


今まで関わってくださった皆さん、ありがとうございました。

 

最後の「共創カフェ@やまと」(第50回)〜パブリテック〜テクノロジーは、人々をエンパワメントする社会関係資本〜

最後の「共創カフェ@やまと」(第50回)


【テーマ】
パブリテック〜テクノロジーは、人々をエンパワメントする社会関係資本

 

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【内 容】
地球上には約75億人の人々が存在しますが、そのうち約11億人が、自分が自分であることを証明することができません。そのため、銀行口座を持ったり、教育を受けたり、生活をする上での困難を抱えています。

「ID2020」というプロジェクトがあります。これは、国連がマイクロソフトアクセンチュアなどの企業らと協業し、ブロックチェーンの技術を用いて、これらのID不保持者にIDを付与しようとするプロジェクトです。

 

このようにテクノロジーは人々がより自分らしく生きられるようにするための手段として活用され始めています。一方で、近年のテクノロジーの急激な発展は、格差の拡大や仕事の喪失などネガティブな側面をことさらに強調する悲観的な論調も存在します。私は、このテクノロジーの持つ特性を理解した上で、ネガティブな側面をできうる限り抑制し、その強み(ストレングス)を最大化することで、現代の私たちが抱える社会課題の多くが解決されていくと信じています。

 

そこで、「テクノロジーを活用して、人々をエンパワメントする」ことを「パブリテック(Public × Technology)」と概念化し、行政、民間、市民生活、福祉・医療現場など様々な現場でテクノロジーが、人々をエンパワメントする方向で活用促進されるプロジェクトを始めました。

 

今回は、特に福祉・医療に関わるテクノロジー活用が、人々のエンパワメントに活かされている世界各地の事例を、私自身の踏査も踏まえながらご紹介し、福祉・医療現場におけるテクノロジーの活用について参加者の皆さんが考える契機をご提供します。

 

・ID2020〜全ての人が「何者であるかを証明できる社会」に

聴覚障害者が中心となって運営されるサンフランシスコの行列のできるピザ屋

・ドローンが救うアフリカの僻地の命

・i-voting〜誰もが政治に意思表示をできる真の民主主義

・Livinganywhere〜住む場所からも解放される真の自由な社会


【講師】
菅原直敏
(ソーシャルワーカー、共創法人CoCo Social work 創業者・CEO)
共創法人CoCo Socialwork代表(CEO)。ソーシャルワーカー(社会福祉士精神保健福祉士介護福祉士、保育士)。テクノロジーを通じて社会課題を解決する「パブリテック(Publitech)」を提唱し、国や地方自治体、福祉・医療現場等で提言と実践を行う。2018年、共創法人CCSを創業。エストニアシリコンバレー、深圳、デンマーク、ソウルなどテック先端地域を踏査。上智大学法学部法律学科卒業。上智大学大学院総合人間科学研究科にて、「ソーシャルキャピタルトークンエコノミー」について研究。

【日 程】
平成30年8月15日(水)


【時 間】
勉強会19時〜20時30分
懇親会20時30分〜21時30分


【場 所】
デイサービスハッピー鶴間
大和市西鶴間1−11−5
(小田急江ノ島線鶴間駅」西口より徒歩5分)


【会 費】
1,000円(懇親会費含む)


【対 象】
介護・ 福祉・医療等に関わりのある方、興味のある方・ 本会の趣旨に賛同される一般の方


【参加方法】
当イベントの参加ボタンを押してください。
※ また、皆さんのお知り合いの方をお誘い頂いても構いません。


【主 催】
やまと☆オレンジプロジェクト
https://www.facebook.com/yamato.orange.project
「共創カフェ@やまと」とは、以下の目的(3つのK+1つのK)を目指して、介護・福祉職の有志によって始まった集まりです。


【目的】
3つのK(交流・共有・向上)+1つのK
・交流…自分の職種という殻に閉じこもらず、様々な人との交流を通じて仲間を増やすこと
・共有…自分の持っている問題意識や創造的提案を仲間と共有し、社会や地域における課題解決に繋げること
・向上…現状に満足することなく、常に社会・地域及び職種にかかわる知見や技術を磨くことで、利用者や会社等に寄与する事
・共創…以上の知見を用いて、みんなで共生できる社会・地域を創り上げること
 以上

【実 績】

  • 第49回(2018年7月)「「リハビリテーション×まちづくり」〜皆に知ってほしい『リハビリ』の本質と可能性〜」(講演: 斎藤陽氏(株式会社 ぐるんとびー まちづくり部門代表))
  • 第48回(2018年6月)「障害者だって恋もしたい!SEXもしたい!〜障害者自身の幸福追求のための仕事とは〜」(講演:山本翔氏(障害者専門デリヘル『はんどめいど倶楽部代表』))
    ●第47回(2018年5月)「社長は辛いよ楽しいよ〜介護起業を振り返って〜」(講演:石井直樹(介護のハッピー合同会社代表))
    ●第46回(2018年4月)「一杯のコーヒーから始まる街づくり〜テーマ型コミュニティカフェの挑戦」(講演:野間康彰(ハートピット株式会社取締役))
    ●第45回(2018年3月)「『正しさ』って何ですか?〜地域を1つの大きな家族に〜」(講演:菅原健介氏(地域活動法人ぐるんとびー代表))
    ●第44回(2018年2月)「熊本地震災害派遣に参加した医療・介護職の立場から」(講演:長谷川太郎氏(医師、医療法人社団All for Kamakura 理事長))
    ●第43回(2018年1月)「デジタルネイティブが創造する『10年後の福祉と医療』」(講演:福田涼介氏(株式会社ネクストカレンシー創業者兼プロダクト責任者))
    ●第42回(2017年12月)「視覚障害者と接する上で大切なこと~当事者と支援者の目線から~」(講演:高橋昌希氏(歩行訓練士/ 神奈川県ライトセンター 支援課 相談指導係 主事)青山しのぶ氏(神奈川県ライトセンター 支援課 相談指導係長))
    ●第41回(2017年11月)「福祉が変わる、教育が変わる、縮退社会のまちづくり〜リノベーションという考え方」(講演:伊藤大貴氏…元横浜市議会議員/日経BP記者/パブリックアフェアーズ・コンサルタント)
    ●第40回(2017年10月)「総合診療医とは?〜病気の診断だけじゃない」(講演:片岡侑史氏…医師、藤沢本町ファミリークリニック 副院長)
    ●第39回(2017年9月)「共創する地域を目指して〜地域の活性と私〜」(講演:牧野康子氏…みなちか大和代表、介護福祉士、デイサービス管理者)
    ●第38回(2017年8月)「『LGBT』を知ってみよう!!」(講演:鳩貝啓美氏…NPO法人レインボーコミュニティcoLLabo代表)
    ●第37回(2017年7月)「福祉×リノベーション  地域の関係性をタガヤス空き家活用」(講演:安藤勝信氏…株式会社アンディート代表取締役)
    ●第36回(2017年6月)「調剤薬局って何ができるの?」(講演:中村麻衣子氏…薬剤師、薬樹株式会社 神奈川第1グループ・グループマネジャー)
    ●第35回(2017年5月)「社会福祉協議会って何をしているところ?」(講演:村元良悦氏…(福)大和市社会福祉協議会 事務局次長)
    ●第34回(2017年4月)「作業療法士ってこんなお仕事」(講演:井部賢吾氏…作業療法士北里大学東病院勤務)
    ●第33回(2017年3月)「生活保護のケースワークの実際と生活困窮者自立支援を考える〜」(講演:林星一氏…座間市福祉部生活援護課自立サポート担当)
    ●第32回(2017年2月)「おもいっきり、保護司を知ろう」(講義:真山勇一氏…保護司、元日テレキャスター参議院議員)
    ●第31回(2017年1月)「神奈川県の福祉の過去、現在、未来」(講義:小島誉寿氏…神奈川県保健福祉局福祉部長)
    ●第30回(2016年12月)「私はこれで回復!!〜音楽療法と卓球療法の効果~」(対談・実演:宮﨑洋幸氏…介護サービス利用者、田中幸行氏…音楽療法士介護福祉士、長渕晃二氏…日本卓球療法協会理事長
    ●第29回(2016年11月)「移乗動作について 〜「腰痛予防」は永遠のテーマ〜」(講演・実演:岩淵裕和氏、渡部理奈氏、田村茉央氏…全て桜ヶ丘中央病院所属の理学療法士)
    ●第28回(2016年10月)「共生社会について考える」(講演:福田敏克氏…福祉新聞記者)
    ●第27回(2016年9月)「床屋と介護の深〜〜いいお話(・∀・)イイ!!」(講演/講師:阿部輝明氏…理容師、ヘルパー2級)
    ●第26回(2016年8月)「不器用ですみません。」(講演/講師:遊作隆氏…介護福祉士、ピンポンデイハッピー渋谷職員)
    ●第25回(2016年7月)「治療家とは何ぞや?」(講義・実演/講師:渡邉 俊氏…さんきゅう治療院 院長、鍼灸師あん摩マッサージ指圧師柔道整復師)
    ●第24回(2016年6月)「高齢者・介護施設向けのレクリエーション企画会社って何?」(講義/講師:城山悠氏…(株)ユーアス代表取締役)
    ●第23回(2016年5月)「とにかく感じろ、訪問入浴!!」(実演/講師:介護処がんばろう、まごの手介護サービスのスタッフのみなさん)
    ●第22回(2016年4月)「患者さん利用者さんがよく飲んでいる漢方薬のおはなし」(講演/講師:田辺豪氏…薬剤師、大和漢方センター田辺薬局)
    ●第21回(2016年3月)「音楽を時間稼ぎに使っていませんか!?〜管さんと考える真の音楽の可能性〜」(講演+実演/講師:管偉辰氏…(株)リリムジカ代表取締役共同代表)
    ●第20回(2016年2月)「リハビリテーションについて ~PTって何?~」(講演/講師:下名久美子氏…理学療法士、桜ヶ丘中央病院 リハビリテーション科勤務)
    ●第19回(2016年1月21日)「『障害』のある『普通』の子どもを育てる。」(講演/講師:赤嶺太一氏…大和市議会議員、防災士)
    ●第18回(2015年12月)「次世代リーダーに聴く実践の魅力と課題~ケアのおもしろさとむずかしさ~」(対談/講師:古本真也氏…介護福祉士社会福祉法人聖テレジア会本部企画調整係長/講師:大郷和成氏…作業療法士NPO法人ラウレア副理事長/コーディネータ:長渕晃二)
    ●第17回(2015年11月)「福祉ベンチャーからメガ社会福祉法人 -社会福祉に捧げる想い-」(講義/講師:佐瀬睦夫氏…社会福祉法人県央福祉会理事長)
    ●第16回(2015年10月)「ソーシャルワークとはなにか〜まずはソーシャルワークをしてみよう!」(講義/講師:北尾亮氏…一般社団法人 えびなソーシャルワークオフィス代表理事社会福祉士精神保健福祉士、ケアマネジャー)
    ●第15回(2015年9月)「『歯医者が家にやってくる』今日からお口介護をはじめましょう」(講義/講師:石田健氏…歯科医師・いしだ歯科クリニック院長)
    ●第14回(2015年8月)「高齢者にまつわるお薬の話〜地域における薬局薬剤師の取り組み、高齢者におけるお薬の注意点、工夫等」(講義/講師:坂井奈美子氏…管理薬剤師、株式会社薬樹)
    ●第13回(2015年7月)「言語聴覚士(ST)のできること、できないこと」(講義/講師:加藤太一氏…言語聴覚士、桜ヶ丘中央病院リハビリテーション科)
    ●第12回(2015年6月)「サービス利用者から学ぶ!〜当事者による講師業のコツ〜」(当事者によるお話/コーディネータ:長渕晃二氏…日本卓球療法協会理事長、認知症及び障害のある当事者2名)
    ●第11回(2015年5月)「オムツを極める巧みの技」(体験型講義/講師:上田隆一氏…医師、高座渋谷内科クリニック院長、オムツフィッター。)
    ●第10回(2015年4月)「㊙知って得する病院情報〜全て見せます(^^)\答えます〜」(講義/講師:溝口みゆき氏…看護師、中央林間病院副看護部長兼地域医療連携室室長)
    ●第9回(2015年3月)「車椅子で乗れるバイクを世界へ!!」(体験型講義/講師:片山秋五氏…有限会社片山技研代表取締役)
    ●第8回(2015年2月)「今話題の小規模多機能型居宅介護とは??」(講義形式/講師:野間泰彰氏…小規模多機能居宅型介護施設「ゆらり俱楽部大和」施設長、ケアマネジャー)
    ●第7回(2015年1月)「介護する人のモチベーション維持と心地よい人間関係づくり講座」(グループワーク形式/講師:千代延由香氏…看護師、メンタルコーチ)
    ●第6回(2014年12月)「児童館と施設交流の可能性他」(対談形式/講師:牧野康子氏…デイサービス・ハッピー鶴間介護職員、長渕晃二氏…日本卓球療法協会理事長)
    ●第5回(2014年11月)「私が介護職を選んだ理由!」(講義形式/講師:澤田研一氏…福祉士 認知症実践者研修修了、(株)ベネッセケアスタイルグランダ鶴間勤務)
    ●第4回(2014年10月)「『仕事は、段取り八分』〜みんなでお茶を淹れてみよう〜 お茶の淹れ方に学ぶ介護の現場」(グループワーク形式/講師:笠原いずみ氏…介護福祉士大原学園介護技術講習指導員・小規模多機能型居宅介護 花織やまと ケアワーカー)
    ●第3回(2014年9月)「介護職の働き方・楽しい職場にしよう!」(講義形式/講師:石井直樹氏…デイサービス・ハッピー鶴間社長、ケアマネジャー、介護福祉士
    ●第2回(2014年8月) 「介護・福祉今昔物語」(講義形式/講師:平岡祐二氏…ケアマネジャー、社会福祉士)
    ●第1回(2014年7月) 介護関連職のための勉強会の必要性(ワークショップ形式/コーディネーター:菅原直敏氏…有料老人ホーム介護職員、介護職員初任者研修修了者)
     以上

「リハビリテーション×まちづくり」 〜皆に知ってほしい「リハビリ」の本質と可能性〜第49回共創カフェ@やまと

第49回共創カフェ@やまと

テーマは、「「リハビリテーション×まちづくり」〜皆に知ってほしい「リハビリ」の本質と可能性〜」

 

講師は、齋藤陽氏(株式会社 ぐるんとびー まちづくり部門代表)。

 

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地元福岡の病院勤務時代。

理学療法士としての仕事は、治療に重きをおいたリハビリだと思っていた。

でも、繰り返し病院を退院しては、戻ってくる患者さんを見て疑問を持つようになった。

 

何か、根本的なことが違うのではないだろうか。

 

日本では、リハビリテーションを治療的な側面で捉えることが多い。

 

でも、それはリハビリテーションの本来の意義ではない。一側面だ。

斎藤さんは、福岡の老健時代、漁師をやられていた利用者様を海まで連れ出した時の笑顔が忘れられないという。

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そのような中であったのが、現在務めるぐるんとびー代表の菅原健介氏。

小規模多機能居宅型介護施設をツールとして街づくりに果敢に挑戦している姿勢に感銘を受けた。

そして、同社に転職。藤沢市大場地区の街づくりに菅原健介氏とともに取り組むことになる。

 

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答えはない。

斎藤さんは参加者の方々の率直な意見を伺いたいと、ディスカッションの時間を設ける。

 

斎藤さんと参加者が答えのない課題について、それぞれの視点から考えていく。

 

リハビリテーションとは?

まちづくりとは?

熱い語り合いの中、それぞれが自分の答えを模索しながら、ディスカッションは終了。


最後に、デンマークでの視察の報告を通じて、日本とデンマークの比較から自分たちの考えを深めました。

障害者だって恋もしたい!SEXもしたい! -障害者自身の幸福追求の為の仕事とは-第48回共創カフェ

「障害者だって恋もしたい!SEXもしたい! -障害者自身の幸福追求の為の仕事とは-」というテーマで、障害者専門デリヘル 「はんどめいど倶楽部」代表の山本翔さんにお話を頂きました。

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10年間、介護事業に携わる中で障害をもつ男性の性の悩みに触れてきた山本翔さん。


食事、睡眠と同じように、 SEXもしたい!人のぬくもりを感じたい!それは、 人としてあたりまえにある欲求。

障害をもつ方がもっと気軽に、オープンに、 安心して人のぬくもりやSEXを楽しめる環境、機会を作りたい。

そんな想いから、 障害者専門デリヘル 「はんどめいど倶楽部」を創立されました。

刺激の強いワードが並んでいますが、女性コーディネーターと共に対談行いながら、
性とは?
一般社会で娯楽である風俗が、障害者、要介護者向けにでもそうであるためには?

といったことについてみんなで考えました。

厚生労働省の調査によると、身体障害、知的障害、精神障害の3区分で障害者数の概数をみると、身体障害者393万7千人、知的障害者74万1千人、精神障害者392万4千人。

これだけ、数がいるのに、街中であまり見かけないのはなぜだろうか?

 

健常者がそうであるように、性的に満たされた生活を送りたいと思う人がいても不思議ではない。

 

障害者を対象としたデリヘルに務める人には3つのパターンがある(部外秘)。

有料老人ホームに夜中にひっそりお客様対応で伺った実例も。

 

職員にセクハラをしていたのは、年をとっても性欲が存在する証。

 

こういったところをタブー視するのではなく、直視して、考えていくことが大切なのではないでしょうか?

参加された方、皆さんから非常に考えさせられる有意義な集まりであったというお声を頂きました。

 

 

一杯のコーヒーから始まる街づくり〜テーマ型コミュニティカフェの挑戦〜第46回共創カフェ@やまと

第46回共創カフェ。

 

テーマは「一杯のコーヒーから始まる街づくり〜テーマ型コミュニティカフェの挑戦」

講師は、野間康彰氏(ハートピット株式会社取締役)。

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町つくりとは?

コミュニティカフェとは?

あかり食堂ってなに?

 

地域と自分、、、なる機会になったら幸い。

 

昭和47年生まれ。

 

最初のボランティア経験は、ひまわり号のボランティア(ロマンスカーの中での車内販売)

 

高校卒業後、新聞配達と予備校、ただ色々な仕事は続かなかった。

 

23歳でいろいろあって福祉の世界に。

看護婦家政婦紹介所、B型、E型デイ・入浴、認知症専用デイ、介護付き有料、地域密着型などキャリアを進む。

 

40歳、藤沢から大和へ移籍(小規模・GH)

 

グループホーム・小規模多機能の施設長になった時、ケアマネ営業はしたくなかった。訪問しても、パソコンをいじりながら目も合わせないケアマネが多く、上から目線。

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大和で小川さんという面白い人に会って、色々と開けるようになった。

 

地元の病院との連携。

 

川崎で焼肉を食べたい。

自分の足で高尾山に登りたい。

 

ラン伴に関わることで、つながりがたくさんできた。

 

熊本の震災支援に行って、地元の人たちに言われて言葉、「神奈川に戻ったら自分たちの暮らす地域のつながりを大切にして下さい」

 

このような経験も踏まえて、44歳、南林間にてマチツナガルプロジェクト発足。

 

ハートピット株式会社の代表取締役に就任。

 

ミッションは「居場所の創造」

 

「地域」ではたらく

 

地域で生まれるニーズをカタチに

 

出来るだけ狭く根を張るかたちを作る

 

福祉→もともとの「ごちゃまぜ感」

地域密着型サービスでの地域交流

高齢者×こどもの実戦から

地域のママさんの声から

 

分野で分けることにどこまで意味があるのか?

 

目指す社会

役割を持ちながら暮らすこと

存在の価値が認められること

 

Doing からBeing

 

つながりで支える

 

カフェをつくるまでの流れ

 

2015コミュニティカフェ開設講座

20165FBで「コミュニティカフェを作る会」をつくる。

12月に事業計画作成、社内プレゼン

2017年物件探し、ローンチ

 

実行委員会には多くの職種の人たちが関わってくれた

 

この過程自体が共創

ただし、思いだけではダメ、事業計画を作るなど運営の見通しがなかれば続かない

 

一坪1万円

リフォーム1坪3050万円

 

最初に1000万円くらいの投資が必要だった

 

 

課題もある

飲食業の厳しさ

コミュニティがない・・

キャッシュポイントが必要

最後に野間さんから、

 

「想えば出来る」可能性が生まれる

想いを「行動」に移すと「景色」が変わる

手をあげると「周りが動き出していく」

「熱量」を挙げていく感覚

合っているか間違っているか出ない「価値観」をつくる

「信じる・感じる方向」に進んでいくと良い気がする

「失敗しながら続けていく覚悟」

「自分がやりたい」から「周りが必要なもの」へ

とにかく「皆さんの頭と力を借りる」「強引さ」も必要

きっとその時は来る〜「周りが満たされる」

 

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懇親会では、あかり食堂の料理をつまみながら、参加者同士が繋がりました。

 

マチツナガルを体現した共創カフェでした。

一杯のコーヒーから始まる街づくり〜テーマ型コミュニティカフェの挑戦〜第46回共創カフェ@やまと

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【テーマ】

一杯のコーヒーから始まる街づくり〜テーマ型コミュニティカフェの挑戦

 

 

【内 容】

 

小規模多機能居宅型介護施設の管理者として、地域に根ざしたまちづくりをしていました。帰りがけの小学生たちが立ち寄ってくれたり、地元自治会との共催行事を開催するなど、地域を巻き込んだ理想的な施設運営になりつつありました。

 

一方で、地域とのつながりが増えれば増えるほど、地域で孤立している人や制度の狭間にいる人など、様々な問題を抱えている人たちも少なくないことがわかってきました。介護福祉施設として制度で対応できるのは高齢者のみだけれども、そういった制度の枠組みを超えて、地域の人たちが集える場所があれば良いのではないか。そんな想いから、つくりあげたのが「あかり食堂」。

 

地域とのつながりをつくるのに苦労をしながらも、現在では子供達やママたちが集い、様々な催し物が行われるカテゴリー型の居場所・共創空間になりつつあります。

 

今回は、コミュニティスペースでもある、「あかり食堂」のユニークな取り組みや運営の方法など、多岐に渡って、野間さんよりお話頂きます。

 

なお、懇親会はアルコールありのワンドリンク制です。キャッシュオンで追加もできます。あかり食堂の雰囲気を楽しんでください。

 

 

【講師】

野間康彰氏

(ハートピット株式会社取締役)

 

【経歴】

ホームヘルパー、デイサービスの職員、介護付き有料老人ホームの職員を経て、小規模多機能居宅型介護兼グループホームの管理者となる。その後、社内新規プロジェクトのリーダーとなり、現職。

介護福祉士、介護支援専門員。

 

 

【日 程】平成30年4月19日(木)

 

【時 間】勉強会19時〜20時30分/懇親会20時半〜21時30分

 

【場 所】マチツナガルあかり食堂

 

大和市 南林間 1-6-1 TBCビル8番館 1F (小田急江ノ島線南林間駅」西口より徒歩3分)

 

【会 費】2,000円(懇親会の参加の可否に関係なく頂戴します)、今回は軽食ワンドリンク込みです(アルコールもあり)

 

【対 象】
・ 福祉・医療等に関わりのある方、興味のある方

・ 本会の趣旨に賛同される一般の方(大和市内外は問いません)


【参加方法】
当イベントの参加ボタンを押してください。
※ また、皆さんのお知り合いの方をお誘い頂いても構いません。


【主 催】
やまと☆オレンジプロジェクト
https://www.facebook.com/yamato.orange.project



「共創カフェ@やまと」とは、以下の目的(3つのK+1つのK)を目指して、介護・福祉職の有志によって始まった集まりです。毎月第3木曜日、19時〜22時、大和市内各所にて開催しています。(旧名:介護職カフェ、第33回まで)

【目的】
3つのK(交流・共有・向上)+1つのK

・交流…自分の職種という殻に閉じこもらず、様々な人との交流を通じて仲間を増やすこと
・共有…自分の持っている問題意識や創造的提案を仲間と共有し、社会や地域における課題解決に繋げること
・向上…現状に満足することなく、常に社会・地域及び職種にかかわる知見や技術を磨くことで、利用者や会社等に寄与する事
・共創…以上の知見を用いて、みんなで共生できる社会・地域を創り上げること


以上


【実 績】

  • 第45回(2018年3月)「『正しさ』って何ですか?〜地域を1つの大きな家族に〜」(講演:菅原健介氏(地域活動法人ぐるんとびー代表))

 

  • 第44回(2018年2月)「熊本地震災害派遣に参加した医療・介護職の立場から」(講演:長谷川太郎氏(医師、医療法人社団All for Kamakura 理事長))

  • 第43回(2018年1月)「デジタルネイティブが創造する『10年後の福祉と医療』」(講演:福田涼介氏(株式会社ネクストカレンシー創業者兼プロダクト責任者))

    ●第42回(2017年12月)「視覚障害者と接する上で大切なこと~当事者と支援者の目線から~」(講演:高橋昌希氏(歩行訓練士 /神奈川県ライトセンター 支援課 相談指導係 主事)青山しのぶ氏(神奈川県ライトセンター 支援課 相談指導係長))

    ●第41回(2017年11月)「福祉が変わる、教育が変わる、縮退社会のまちづくり〜リノベーションという考え方」(講演:伊藤大貴氏…元横浜市議会議員/日経BP記者/パブリックアフェアーズ・コンサルタント)

    ●第40回(2017年10月)「総合診療医とは?〜病気の診断だけじゃない」(講演:片岡侑史氏…医師、藤沢本町ファミリークリニック 副院長)

    ●第39回(2017年9月)「共創する地域を目指して〜地域の活性と私〜」(講演:牧野康子氏…みなちか大和代表、介護福祉士、デイサービス管理者)

    ●第38回(2017年8月)「『LGBT』を知ってみよう!!」(講演:鳩貝啓美氏…NPO法人レインボーコミュニティcoLLabo代表)


    ●第37回(2017年7月)「福祉×リノベーション  地域の関係性をタガヤス空き家活用」(講演:安藤勝信氏…株式会社アンディート代表取締役)

    ●第36回(2017年6月)「調剤薬局って何ができるの?」(講演:中村麻衣子氏…薬剤師、薬樹株式会社 神奈川第1グループ・グループマネジャー)

  • 第35回(2017年5月)「社会福祉協議会って何をしているところ?」(講演:村元良悦氏…(福)大和市社会福祉協議会 事務局次長)

    ●第34回(2017年4月)「作業療法士ってこんなお仕事」(講演:井部賢吾氏…作業療法士北里大学東病院勤務)

    ●第33回(2017年3月)「生活保護のケースワークの実際と生活困窮者自立支援を考える〜」(講演:林星一氏…座間市福祉部生活援護課自立サポート担当)

    ●第32回(2017年2月)「おもいっきり、保護司を知ろう」(講義:真山勇一氏…保護司、元日テレキャスター参議院議員)

    ●第31回(2017年1月)「神奈川県の福祉の過去、現在、未来」(講義:小島誉寿氏…神奈川県保健福祉局福祉部長)

    ●第30回(2016年12月)「私はこれで回復!!〜音楽療法と卓球療法の効果~」(対談・実演:宮﨑洋幸氏…介護サービス利用者、田中幸行氏…音楽療法士介護福祉士、長渕晃二氏…日本卓球療法協会理事長

    ●第29回(2016年11月)「移乗動作について 〜「腰痛予防」は永遠のテーマ〜」(講演・実演:岩淵裕和氏、渡部理奈氏、田村茉央氏…全て桜ヶ丘中央病院所属の理学療法士)

    ●第28回(2016年10月)「共生社会について考える」(講演:福田敏克氏…福祉新聞記者)


    ●第27回(2016年9月)「床屋と介護の深〜〜いいお話(・∀・)イイ!!」(講演/講師:阿部輝明氏…理容師、ヘルパー2級)

    ●第26回(2016年8月)「不器用ですみません。」(講演/講師:遊作隆氏…介護福祉士、ピンポンデイハッピー渋谷職員)


    ●第25回(2016年7月)「治療家とは何ぞや?」(講義・実演/講師:渡邉 俊氏…さんきゅう治療院 院長、鍼灸師あん摩マッサージ指圧師柔道整復師 )



    ●第24回(2016年6月)「高齢者・介護施設向けのレクリエーション企画会社って何?」(講義/講師:城山悠氏…(株)ユーアス代表取締役)


    ●第23回(2016年5月)「とにかく感じろ、訪問入浴!!」(実演/講師:介護処がんばろう、まごの手介護サービスのスタッフのみなさん)



    ●第22回(2016年4月)「患者さん利用者さんがよく飲んでいる漢方薬のおはなし」(講演/講師:田辺豪氏…薬剤師、大和漢方センター田辺薬局)



    ●第21回(2016年3月)「音楽を時間稼ぎに使っていませんか!?〜管さんと考える真の音楽の可能性〜」(講演+実演/講師:管偉辰氏…(株)リリムジカ代表取締役共同代表)


    ●第20回(2016年2月)「リハビリテーションについて ~PTって何?~」(講演/講師:下名久美子氏…理学療法士、桜ヶ丘中央病院 リハビリテーション科勤務)


    ●第19回(2016年1月21日)「『障害』のある『普通』の子どもを育てる。」(講演/講師:赤嶺太一氏…大和市議会議員、防災士)


    ●第18回(2015年12月)「次世代リーダーに聴く実践の魅力と課題~ケアのおもしろさとむずかしさ~」(対談/講師:古本真也氏…介護福祉士社会福祉法人聖テレジア会本部企画調整係長/講師:大郷和成氏…作業療法士NPO法人ラウレア副理事長/コーディネータ:長渕晃二)


    ●第17回(2015年11月)「福祉ベンチャーからメガ社会福祉法人 -社会福祉に捧げる想い-」(講義/講師:佐瀬睦夫氏…社会福祉法人県央福祉会理事長)


    ●第16回(2015年10月)「ソーシャルワークとはなにか〜まずはソーシャルワークをしてみよう!」(講義/講師:北尾亮氏…一般社団法人 えびなソーシャルワークオフィス代表理事社会福祉士精神保健福祉士、ケアマネジャー)


    ●第15回(2015年9月)「『歯医者が家にやってくる』今日からお口介護をはじめましょう」(講義/講師:石田健氏…歯科医師・いしだ歯科クリニック院長)


    ●第14回(2015年8月)「高齢者にまつわるお薬の話〜地域における薬局薬剤師の取り組み、高齢者におけるお薬の注意点、工夫等」(講義/講師:坂井奈美子氏…管理薬剤師、株式会社薬樹)


    ●第13回(2015年7月)「言語聴覚士(ST)のできること、できないこと」(講義/講師:加藤太一氏…言語聴覚士、桜ヶ丘中央病院リハビリテーション科)


    ●第12回(2015年6月)「サービス利用者から学ぶ!〜当事者による講師業のコツ〜」(当事者によるお話/コーディネータ:長渕晃二氏…日本卓球療法協会理事長、認知症及び障害のある当事者2名)


    ●第11回(2015年5月)「オムツを極める巧みの技」(体験型講義/講師:上田隆一氏…医師、高座渋谷内科クリニック院長、オムツフィッター。)

    ●第10回(2015年4月)「㊙知って得する病院情報〜全て見せます(^^)\答えます〜」(講義/講師:溝口みゆき氏…看護師、中央林間病院副看護部長兼地域医療連携室室長)


    ●第9回(2015年3月)「車椅子で乗れるバイクを世界へ!!」(体験型講義/講師:片山秋五氏…有限会社片山技研代表取締役)


    ●第8回(2015年2月)「今話題の小規模多機能型居宅介護とは??」(講義形式/講師:野間泰彰氏…小規模多機能居宅型介護施設「ゆらり俱楽部大和」施設長、ケアマネジャー)


    ●第7回(2015年1月)「介護する人のモチベーション維持と心地よい人間関係づくり講座」(グループワーク形式/講師:千代延由香氏…看護師、メンタルコーチ)


    ●第6回(2014年12月)「児童館と施設交流の可能性他」(対談形式/講師:牧野康子氏…デイサービス・ハッピー鶴間介護職員、長渕晃二氏…日本卓球療法協会理事長)


    ●第5回(2014年11月)「私が介護職を選んだ理由!」(講義形式/講師:澤田研一氏…福祉士 認知症実践者研修修了、(株)ベネッセケアスタイルグランダ鶴間勤務)


    ●第4回(2014年10月)「『仕事は、段取り八分』〜みんなでお茶を淹れてみよう〜 お茶の淹れ方に学ぶ介護の現場」(グループワーク形式/講師:笠原いずみ氏…介護福祉士大原学園介護技術講習指導員・
    小規模多機能型居宅介護 花織やまと ケアワーカー)


    ●第3回(2014年9月)「介護職の働き方・楽しい職場にしよう!」(講義形式/講師:石井直樹氏…デイサービス・ハッピー鶴間社長、ケアマネジャー、介護福祉士



    ●第2回(2014年8月) 「介護・福祉今昔物語」(講義形式/講師:平岡祐二氏…ケアマネジャー、社会福祉士)


    ●第1回(2014年7月) 介護関連職のための勉強会の必要性(ワークショップ形式/コーディネーター:菅原直敏氏…有料老人ホーム介護職員、介護職員初任者研修修了者)

    以上

『正しさ』って何ですか?〜地域を1つの大きな家族に〜」。〜常識から離れて考える重要性。

第45回共創カフェ@やまとを開催しました。

 

テーマは「『正しさ』って何ですか?〜地域を1つの大きな家族に〜」。

 

講師は菅原健介氏。地域活動法人ぐるんとびー代表。

 

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デンマークで、中学・高校生活を送る。

 

帰国後、大学を卒業して、IT系の広告代理店に勤める。

 

しかし、何となく自分の進む道がこれで良いのかと悩み始める。

 

そんな時に、ひょんなことから理学療法士になることを決断。

 

何とか国家試験に合格し、病院勤務も経験する。

 

その後、東日本大震災のボランティアを経験したのが、大きな転機に。

 

現場では専門職よりも、キャバクラのお姉さんの方が被災者の話を聞いて、安心感を与えていた。

 

理学療法士という資格に捉われずに、もっともっと自分にできることがあるのではないか。

そんな思いで、小規模多機能型居宅介護施設をUR団地内に開設。

 

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ぐるんとび〜の名前の由来はデンマークの父、教育者で牧師のニコライ・F・グルントヴィ。デンマークの常識を変えた人。

 

 

「困っても何とかなる!」

 

そんな「人」がいる「街」に住みたい。

 

 

常識を変える

 

正しさや常識なんて、時代や場所でいくらでも変わる

 

 

 

 

「正しい」を固定化させず、ALWAYS WHYで考え、その瞬間での「最適解」を更新し続ける。

 

そんな中で僕らが向き合う社会は前例のない社会

 

自分で考え、行動できるクリエイティブな人財が求められる時代

 

ぐるんとび〜には多くの子供達がやって来る。

 

ある時、スタッフが子供達に「靴をちゃんと並べなさい」と叱りつけた。

 

健介さんはスタッフに問いかける「ちゃんとした並べ方ってどんな並べ方?」

 

スタッフは、玄関の段差に沿って横一列に靴を並べた。

 

他のスタッフから、「それって、私の『ちゃんと』と違う」との声。そのスタッフは、縦一列に靴を並べた。

 

ある人の「常識」が、他の人の「常識」とは限らない。

 

ぐるんとび〜の職員会議では、この靴の並べ方で2時間の会議を行った。

 

何のために、靴の並べ方でこんなに議論するのか??

 

それは、一人一人に合わせた生活を送ってもらうため。

 

支援する側の常識にとらわれないケアを行うため。

 

その人らしく生きてもらうため。

 

健介さんは、ケアプランすらいらないのではないか?と参加者に問題提起する。

 

「皆さんはケアプランに基づいて生活していますか??」

 

ぐるんとび〜では、決められたスケジュール通りに1日が進むことは稀だ。

 

でも、これはぐるんとび〜に限らず、どんな施設でもあることだ。

 

しかし、施設側の都合から、無理やり利用者をスケジュールに合わせようとしていないだろうか??

 

健介さんの話を聞いていると、縦割りで私たちの生活を縛ってしまう制度とは何のためにあるのだろうか?と考えさせられます。

 

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彼が見据えるのは、世代も性別も障害のあるなしも関係ない、みんなが支え合える人に根ざした街。

 

我々の常識で聞いていたら、突飛に聞こえることも多い健介さんの話ですが、自分たちの思い込みである「常識」から離れて物事を考える大切さを教わりました。