やまと☆オレンジプロジェクト

神奈川県大和市で認知症カフェや介護職カフェなど、地域活動を展開しています。

災害に対して私たちができること〜第44回共創カフェ

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第44回共創カフェ

 

テーマは、「熊本地震災害派遣に参加した医療・介護職の立場から」(緊急支援から避難所運営を考える)。

 

講師は、長谷川太郎氏(医師、医療法人社団All for Kamakura 理事長)。

 

なぜ、医師になったのか、それは父が医師として人を救う姿を見て育ったことも大きく影響している。

 

島嶼の僻地医療に関わる経験をし、勤務医としてのキャリアを経て、鎌倉にて開業。

 

東日本大震災では何もできなかったけれど、熊本地震の際は、真っ先に被災地に飛び込んだ。

 

計8日間震源地にほど近い熊本県益城町広安小学校にて災害支援に従事。急性期から亜急性期にかけての避難所運営を経験。

 

DMAT、JMATなど公的な医療的な支援の仕組みが続々動き出すなか、医師の視点から見た被災地の現状についてお話をしてくださいました。

 

被災地に入ったばかりは、避難所も足の踏み場がないくらい雑然とした状況。まるで戦場だ。

 

公の人間も被災しているから、医療関係者は避難所でも信頼を寄せられる。普段はフランクな感じだが、聴診器を首にぶら下げて医療関係者であることを明示することも。

 

急性期はまさに医療の役割が大きく、関係者同士のミーティングも頻繁に行い情報共有。また、SNSによる情報共有・発信も大きな力を発揮した。新しいテクノロジーはどんどん取り入れて行く。全ては被災者のために。

 

時が経つと、だんだんと医療の役割は減り、生活支援の割合が増えていく。

 

トイレが汚く、使えないから、水分を摂るのを控える被災者達。脱水症状から顔色が悪くなる人も増えてくる。緊急時のトイレ対策は大切な課題。

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ところで、、、

 

皆さんは、自分たちの住んでいるところが災害時どんな被害を受けるか考えたことがあるでしょうか?

自分たちが住んでいるところの避難所はどこだかご存知でしょうか?

改めて、日々の準備の重要性を強調する。

 

長谷川先生自身もこの経験を機に防災士の資格を取得。

やはり、自助・共助が重要だ。

 

もちろん、行政の準備も欠かせない。

 

市民への情報提供は十分か?

大和市では避難所の一覧を詳細に公開している。

 

http://www.city.yamato.lg.jp/web/bousai/hinan-jichikaibetu.html

 

長谷川先生の住む鎌倉市と比較すると充実しているそうだ。

 

他の自治体と比較することで、自分たちの街について気づくこともある。

 

今日は、医師としての立場だけでなく、被災地に訪れた一ボランティアとしての立場からもお話をお伺いでき、大変有意義な内容でした。

 

最後は、東北の被災地支援の青い鯉のぼりプロジェクトの署名も参加者にお願いしました。

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