ブロックチェーンがどのように社会を変えるの?〜第43回共創カフェ@やまと
第43回共創カフェ@やまとを開催しました。
テーマは、「デジタルネイティブが創造する『10年後の福祉と医療』」。
講師は、福田涼介氏(株式会社ネクストカレンシー創業者兼プロダクト責任者)。まだ、21歳で大学生ですが、大企業が立ち上げた仮想通貨取引所の新企業の共同設立者となり、エンジニアを務めています。
福田さんからは以下の3つの切り口で話されました。
1.インターネットが抱えている問題
2.なぜ、ブロックチェーンが騒がれているのか?
インターネットの課題
①中央集権で管理されている
②経済圏からたくさんの人が除外されている
③簡単なことがめっちゃ遅い
④個人の情報を自分で利用できない
⑤仲介料をぼったくられている
なにより、世界の富は増えているが、社会的不平等は拡大している。
これらの課題を解決できないだろうか!?
写真:熱心にスライドの写真を撮る参加者の方々
2.なぜ、ブロックチェーンが騒がれているのか?
原因は仮想通貨の異常な値上がり。
2017年1月11万5000円 ⇨ 12月 230万
しかし、大切なことは、
仮想通貨はブロックチェーンを利用した1プロダクトにすぎない
ということ。
ブロックチェーンは世界が直面している課題を、根本的に解決できる可能性を秘めている。
「いずれ革命って呼ばれるんじゃね?」というくらいすごい可能性。
具体的には、1400年代のグーテンベルクの印刷技術の発明、1800年代のエンジンの発明、1900年代後半のインターネットの発明に匹敵する可能性。
第三者による信頼を必要としない社会へ。
その後、ブロックチェーンの仕組みに話題が移ります。
①権利を改ざん不可能な仕組みで保護する
②真のシェアリングエコノミーの実現
③国際送金のぼったくりをなくす
④個人のデータを自分たちで所有する
⑤ものづくりの人たちに対等な価値を与える
土地などの権利をブロックチェーンを使って管理する。
国際送金の手数料がなくなる。
これらはすぐに実現されるのではなく、時間をかけて変化していく
と福田さんは結びました。
写真:意見交換も活発でした
参加者は、介護・福祉・医療に関わる人たちが大半で、ブロックチェーンについて初耳の人も多かったのですが、福田さんの具体例も交えた話により、段々と皆が引き込まれ、最後には多くの質問が飛び交っていました。
講義が終わった後には、「参加して、良かった」の声が続出。
また、福祉・医療に関わるものが、利用者や患者を支援するために、テクノロジーの力が不可欠になっていることもご理解頂けたようです。