やまと☆オレンジプロジェクト

神奈川県大和市で認知症カフェや介護職カフェなど、地域活動を展開しています。

総合診療医とは?〜病気の診断だけじゃない〜第40回共創カフェ@やまと

 総合診療医とは?〜病気の診断だけじゃない〜第40回共創カフェ@やまと

 

 

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第40回共創カフェ@やまとを開催しました。

 

テーマは、「総合診療医とは?〜病気の診断だけじゃない」。

 

講師は、片岡侑史医師。主な経歴は以下です。

 

藤沢本町ファミリークリニック 副院長

藤沢湘南台病院 総合診療科(非常勤)

特定非営利活動法人ココロまち 理事

株式会社F.T.K 役員

顔の見える関係を作ろう@藤沢 事務局

 

総合診療医が必要とされる背景には高齢化があります。

 

若年層の病院にかかる原因が、外因性(感染病、外傷)であり、治すことを前提しているのに対して、高齢層のそれは内因性(生活習慣、老化)であり、治らないことが前提です。

 

これまでの医療(1970年代モデル)は、病気を治す医療、病院完結型、入院医療、救命・延命、社会復帰を念頭に入れており、平均寿命60年でした。

 

一方、これからの医療(2025年モデル)は、人生を支える医療、地域完結型、在宅医療、病気と共存、QOLを念頭に入れており、平均寿命80年です。

 

したがって、総合診療医が必要な理由は、若年層と高齢層の疾病の特徴が異なること、高齢化社会になり人の困りごとは多様化、何かを受診すればいいのか悩む場合もあること、そのような方の窓口的な存在が必要なことが挙げられるそうです。

 

片岡医師が総合診療医としてやっていきたいことは、予防医療、遺族との関わり、異業種との関わりなどです。

 

最後に相互扶助の精神と医療だけでできることは少ないとおっしゃっていたのが印象的でした。

 

まとめると、総合診療医とは、

・病気を総合的に診る

・人生を総合的に診る

・人を総合的に診る

・地域を総合的に診る

 医師。

 

だから総合診療医は一人ではできない仕事。

 

今日は総合診療医の沿革や必要性、そして今後の展望についてわかりやすく学ぶことができました!