LGBTを知ってみよう〜多様性への理解と私たちにできること〜第38回共創カフェ@やまと
今日は、鳩貝啓美さん(NPO法人レインボーコミュニティcoLLabo代表)をお招きして、「『LGBT』を知ってみよう!!」というテーマでお話をして頂きました。
最近、LGBTという言葉をよく聞くと思われている方も少なくないのではないでしょうか?
LGBTとは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、性同一性障害などの性別に違和感をもつトランスジェンダー、Transgender)の人々を意味する頭字語を合わせた言葉です。
LGBTと一括りにされますが、それぞれの置かれている状況によって、内容は様々です。鳩貝さんはレズビアンの当事者としてのお立場も踏まえてお話してくださいました。
セクシャリティ(生物学的性、性自認、性的指向、性役割)といった性に関わる基本的な理解から、coLLaboでの活動、活動の動機とライフヒストリー、LGBTに対する社会の変遷、カミングアウトの問題、当事者への接し方や課題など、その内容は多岐にわたり、非常に聞き応えのあるものでした。
ある大手広告代理店の調査では、LGBTの日本人の人口に占める割合は、5.2〜7.6%とのこと。しかし、意外と接する機会は少ない。左利きやAB型の人は10%で、これらの人に会ったことがある人はほとんど。
この違いはなんだろう??
私たちが会うことがない理由があるのではないのではないか?
私たちは、セクシャリティに限らず、無意識に多数派(マジョリティ)を前提に物事を考えていないだろうか?
そのことが、少数派(マイノリティ)に生きつらさを与えていることはないだろうか?
やはり、私たちがこのような場を通じて、一つ一つ理解を深めていくことが大切であると感じました。
また、職場や自治体を通じて、社会環境を整えていくこともまた重要だと思います。
当事者としてのご苦労や、葛藤、乗り越えなければならない障壁など、率直にそしてわかりやすく、親しみやすくお話ししてくださった鳩貝さんの話に、参加者の皆さんは熱心に耳を傾け、様々な質問をしていました。
小さな集まりかもしれませんが、参加者の皆さんにとっては小さいけれど意義深い1歩になったのではないかと思います。